NPO法人生態会は、関西の起業エコシステムの活性化を目指して、2018年11月に設立されました。『関西スタートアップレポート』の季刊発行、毎月のイベントやマッチングなどを行っています。
ボランティア体験記では、生態会で活動してくださったボランティアさんが、活動内容や学びなどを振り返っています。ボランティア活動をしてみたいと悩んでらっしゃる方の参考になれば幸いです。
大澤碩希(おおさわ ひろき)
愛知県出身
立命館大学経営学部二回生
2023年6月から2023年12月までの6ヶ月間、学生ボランティアとして参加
生態会でボランティアを始めようと思った理由
私が生態会を知ったきっかけは、大学で受講している授業で事務局の垣端たくみさんが講演をしていたことからです。その当時、起業してみたいが何から始めたら良いのか全くわからないという状況でした。
講演の後、垣端さんから生態会のお話を伺い、たくさんの先輩経営者のお話を聞くことで様々なことを学ぶことができ、自身が起業する際に何か役立つものが得られるのではないかと思いました。すぐに、「参加させていただきたいです」とお返事したのを覚えています。
どんな活動をしたのか
生態会で活動したことは、二つあります。一つはイベントの運営補助。もう一つはスタートアップに取材をし、それをweb記事と関西スタートアップレポートに掲載する記事の作成をすることでした。
イベント運営補助では、関西スタートアップレポートが発刊されると同時期に行われる、スタートアップ5社と企業・団体様をお繋ぎするマッチング会が一番印象に残っています。
スタートアップの方々が会の冒頭に行う五分間ピッチでは、限られた時間で自社の事業のこと、課題などを、いかにうまく伝えるのか、考え抜かれていました。そのようなピッチを聴くのは、自身がピッチをする際にも生かせることが出来ました。
また、スタートアップの方々と企業・団体様との一対一の話し合いの場からは、どのような姿勢で話を進めると良い印象を与えることができるのかなどを学ぶことができ、参考になる事ばかりでした。
生態会でのボランティアを通じて変わったことや学んだこと
私が一番変わったなと感じるのは「起業」への捉え方です。取材やイベントを通して、経営者やスタートアップ支援に携わっている方のお話をたくさん聞くことができました。
生態会のボランティアに参加する前、起業とは、まだ世界にはないことを事業にすることだという認識をしていました。しかし本当はそうではなく、同じようなサービスだとしても、そのサービスを既存のものとは異なる捉え方をして世の中に発信することができれば、立派なビジネスになることもあるのだと知ることができました。
また、取材先の方とのやりとりにおいても、学ぶことがたくさんありました。垣端さんからは連絡のタイミングや伝わりやすいメッセージの構成など、直接教えていただいていないことも含め、多くの学びがありました。
反省していること
私はもともと緊張しやすいタイプの人間でして、小学生の頃にやっていた和太鼓の演奏会では頭の中が真っ白になり、お客さんの目の前で固まってしまったこともあるくらい緊張しいでした。
生態会での活動を通し、少しは慣れたのですが、取材をする時は何度やっても緊張しました。取材中はただ聞くことに精一杯になってしまいます。取材が終わった後、録音データなどを聞きながら文字起こししていると、質問がたくさん出てきます。しかし、取材をしている時には質問があまりできなかったこともあり、とても反省しています。
生態会でのボランティア活動に、興味がある方へのメッセージ
参加する前はブログの記事なんて書けるのだろうかという不安や、起業には興味あるけど知識がまったくない、という人は多くいるかと思います。私も最初は、同じような不安を抱えていました。皆さんと同じようにブログなんて書いたことはないし、スタートアップについてもぼんやりとした知識しかありませんでした。
でも生態会の方々はそんな私でも、優しく接してくださりました。特に垣端さんに関しては僕がブログを書く際や先方とのやり取りの際など、何度も何度も質問したのにも関わらず全て優しく答えてくださいました。本当に感謝しています。
そんな優しい方がたくさんいる生態会で、ボランティア活動をやってみるのはとてもいい経験になると思います。この活動の良いところは、自身で行う仕事を調整できること。また、様々な分野のスタートアップ企業の経営者の、お話を聞くことができることです。もちろんweb記事を読んで学ぶこともできますが、自身で取材に行き、原稿を書くということを通じて得られる知識や考え方などは、ただ記事を読んだ人よりも多くのものを得られると私は感じました。
この記事を読んだ方が少しでも生態会に興味を持ち、ボランティアをやってみようという第一歩を踏み出すことにつながれば幸いです。
【担当した記事の一例】
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