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執筆者の写真Seitaikai

【シェアオフィス訪問】The DECK

更新日:2019年8月8日

第一弾の「オギャーズ梅田訪問」に続いて、2019年4月24日(水)14時半に訪問したのは「The DECK(ザ・デッキ)」。堺筋本町の駅に直結(本町駅からも徒歩6分)と、交通至便な場所にあります。オフィスの窓一面に、どどーんと「The DECK」の表示が…。外観も内観もオシャレでデザイン性が高く、洗練されています。クリエィティブな空気感が漂い、海外のオフィスのようです。

取材&レポート:西山裕子(生態会事務局長)


印象的なオフィスの窓

運営の青山さん(左)と、森澤さん(右)

インタビューは、The DECK 代表取締役CEOの森澤友和さんと、執行役員の青山昇一さんが対応してくれました。森澤さんは2016年4月の立ち上げ当初からCOOとして運営に携わり、2018年8月からCEOとしてThe DECKを率いています。


青山さんは、松下電器産業(現パナソニック)でソフトウェア開発や商品開発サポートや、共創スペース “ワンダーラボ大阪” 立ち上げにも関ったそうです。2018年7月から、The DECKの運営を担当されています。


生態会(西山):とてもお洒落なオフィスですね!

The DECK(森澤):ありがとうございます。リフォームや内装を手掛ける関連会社の協力により、デザインにもこだわりを持った空間づくりを心がけました。


生態会(西山):そもそも、この施設はどのような経緯で創られたのですか?

THE DECK(森澤):2016年にThe DECKがオープンする以前から、私が取締役を務めるもう1社であるフィラメントは、オープンイノベーションに関するコンサルティング事業に関わっており、アイデアソンなどを多数開催していました。関西はものづくりが盛んな都市なのに、試作が実際にできるコワーキングオフィスは、私の把握している限りですが、当時東京が17箇所あったのに対し、関西では6箇所に留まっていました。そこで、ものづくりも含めたオープンイノベーションの実践ができる場所として、コワーキングスペースがあれば良いなあ、と思ったのです。人が集まって出会いが生まれるアクセスの良さが重要なので、立地にはこだわりました。


生態会(西山):どのような施設やサービスがありますか?

The DECK(青山):1階はコワーキングスペースで、ドロップインが基本です。東京の会社の人が大阪に商談に来る時に使われる例もあります。2時間500円(以降1時間ごと200円)で利用できます。




ドリンクとサラダバーが無料ですし、ゆっくりと仕事ができると好評です。



月額会員は、住所登記もできます。企業に所属しながらアフター5に使う方、独立起業をして成長を目指す方など、いろいろです。現在、40名弱が月額会員として利用されています。今後は内容を改定し、利用シーンに合わせたシステムの導入を検討しています。

2階は昨年から拡張しました。企業がそれぞれ個室を使うレンタルオフィスとして、2018年10月にオープンしました。今は3社、入居しています。1人用から、10人用まであります。料金は35,000円~となっています。




生態会(西山):会員が交流できる機会はありますか?

The DECK(森澤):我々はいつも、会員さんに話しかけて、今、どんなことをしているのか聞いて交流を促しています。今年4月からは特に力を入れて、毎日のようにイベントをした週もありました。「たこ焼きナイト」や、朝活として落語家の噺を聴いたり。



生態会(西山):これまで運営してきて、いかがですか?

The DECK(森澤):大手企業を含め、スポンサーは想定以上に集まりました。営業マンの拠点やイベント開催の場として利用いただいています。コワーキングスペースの運営は、個人の利用者だけで収益性を確保するのは難しいので、こうしたビジネスモデルをとっています。大手企業にとっても、他社と交流し、イノベーションを考える場になっているようです。



DIYリフォームや、家具・雑貨制作ができる設備もある

生態会(西山):The DECKの強みと弱みは何ですか?

The DECK(森澤):現時点での強みは、3つあると思います。1)企業との連携、2)ものづくりの場、3)グローバルな支援です。1)は、先ほど話した大企業スポンサーとの交流やイベントです。2)は、ものづくりができる場として、一般の人はなかなか購入できないプリンターやDIYの道具などを豊富にそろえています。





グローバルな環境も、我々の強みです。私を含め、運営に関わる人間はみな英語ができますし、ホスピタリティのある対応を目指しています。関西に住む外国人起業家を、今後支援していきたいです。


有料で、ビールやカフェラテなども提供

弱みは、そうですね・・・。現在、学生層へのリーチがあまり強くないですね。ビジネス層に重きを置いているので。ただ、今後、学生会員枠を作るなどして、学生の利用も増やしていきたいです。


生態会(西山):ありがとうございます。では、最後に一言メッセージをお願いします。

The DECK(森澤):大阪の起業家には、まだまだ成長の余地があると思います。起業家をとりまく支援は、その種類や数が増えていますが、何が自分にとって必要なのか、見極める必要があります。情報があふれる今の時代、これからはキュレーション能力が必要になってくるでしょう。THE DECKは今年4年目になるので、様々なネットワークを持っています。ぜひ相談に来てほしいですね。

また、企業に勤める人も、外の世界を知ることで刺激を受け、企業内でのイノベーション創出にもつながります。企業とスタートアップが刺激し合い交流できる手伝いがTHE DECKでできればうれしいです。


The DECK 情報(一例)

ドロップイン:500円(最初の二時間)、以降1時間ごと200円

月額会員:9,800円 入会金8,200円、住所利用+10,000円

(料金は税抜き表示)


*内容は変更の可能性があります。詳しくは、The DECKにお問い合わせください。


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